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激戦!中国の中級乗用車市場
5月28日、天津トヨタは新しい車種「カローラ」の市場販売開始を発表した。新カローラは、1600、1800CCの2モデルで、値段は13.28万〜17.98万元である。そして、その約一週間後の6月6日、上海大衆(上海VW)のスコダブランドの新しい車種「明鋭」(SKODA OCTAVIA)の販売開始も正式発表された。「明鋭」は1800、2000CCの2モデルで、値段は13.99万〜18.59万元である。 今回の新車発表に伴い、天津トヨタは、「カローラ」は世界で最も売れている車種である事を強くアピールすると同時に、「5mインプレッション」というキーワード(僅か5メートルの走行で顧客の心を掴む性能の意味)を掲げ、消費者やマスコミから注目を浴びている。それに対し、上海大衆も「明鋭」の高い技術力を大いにアピールしている。 新「カローラ」と「明鋭」のターゲット市場は相似しており、価格もほぼ同じである。 販売予定のニュースが発表されて以来、業界が注目しており、今年中国で発売予定の中級乗用車のうち最も重要な2車種と思われていた。 新しく出現したこの強敵2車種に対抗するために、ライバル各社の反応も素早く、それぞれ対策を打ち出している。市場では「カローラ」の「宿敵」と呼ばれている東風ホンダの「CIVIC」が1万元以上も値下げをした。長安フォードは「FOCUS」の価格を8000元位値下げした。東風プジョーも最高1.9万元の値下げキャンペーンを実施している。その他の会社もこれから対抗策を発表していくと予想される。 この重量型の新車2車種が市場に投入された事により、もともと激戦区と呼ばれている中国中級乗用車市場は、ますます激しく混戦すると予想されている。各社が価格の面だけではなく、自社製品の性能の高さやサービスのよさを惜しまずにアピールしている。この混戦を最後に勝ち抜くのは、一体誰であろうか? |
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