・武漢艾可亜人材諮詢有限公司
                                                                                                                  新しい広告媒体−「VELO」
                                                                                                                  これまで中国における新しいビジネスの可能性を、アクア通信、時事速報で「ビジネスチャンス」として約一年半、18回連載してまいりましたが、今回からは、これをさらに発展させ、新しい連載として、「中国新潮流NEW TREND」を開始させていただくことになりました。お陰様で、この連載がきっかけでお問い合わせ頂いたり、また、弊社からお客様にご提案させて頂いた結果、実際の事業に結びついた事例もいくつか出てまいりました。一方、中国の市場としての価値はますます増大する一方、そのニーズそしてそれに対応するビジネスの形態は、より多様化、そして複雑化する傾向にあります。これまでの連載では、我々から見て日本企業にとって明らかにビジネスチャンスがあるとシナリオを書けるものだけ取り上げてまいりました。しかし、そもそも、ニュービジネスといったものは、意外と我々が通常気付かないところにあるものであります。そこで、我々から見て必ずしも明確にビジネスチャンスがあると思えなくとも、中国で新たに流行している事柄をより多く取り上げることにより、そこから皆様がビジネスを考えるヒントを提供できるのではないかと考え、この新連載を始めることと致しました。

                                                                                                                  新しい広告媒体−「VELO」
                                                                                                                  最近、上海の地下鉄各線の主要各駅で、新しく設置された広告媒体端末(下記写真 砲鬚茲見かける。実は、これは近くのレストランや娯楽施設などのクーポンをプリントアウトできる新しい広告媒体である。この端末、上海若者たちの間では人気を呼んでおり、実際に、この端末でクーポンをプリントアウトしている若者の姿をよく見かける。

                                                                                                                  velo1.jpg velo2.jpg
                                                                                                                  写真 鬱ヽK楝 写真◆櫂ード


                                                                                                                  写真,僚仆茵http://ameblo.jp/go-go-shanghai/day-20070612.html

                                                                                                                  velo3.jpg
                                                                                                                  写真−クーポン
                                                                                                                       
                                                                                                                  この端末、名前は「VELO」(中国語名:維絡城)と呼ぶ。端末を利用するにはVELO CARDという小さいカード(下記写真◆砲鮗萋世垢詆要がある。その申し込み方法は、運営会社のインターネットホームページで登録送付先を指定するか、又は街頭で配布されているカードを入手し、携帯電話のショットメールで登録を行えばすぐに仕様可能である。使用方法は、とても簡単で、カードを端末のタッチセンサーのところにタッチして、自分がほしい店を選んでプリントアウトのボタンを押せば5秒ほどで一枚の割引クーポンを出てくる仕掛けだ。

                                                                                                                  現在このシステムに加入している業者は飲食業をはじめ、映画館、SPA、本屋、外国語学校などさまざまな業種を含め約140社である。その中に、KFC、マクドナルドなどの大手ファーストフードチェーンもあり、園苑酒家、老豊閣、西堤ステーキなどの上海地元の人気レストランもある。

                                                                                                                  筆者も早速試してみた。運営会社のインターネットで一枚のお試しカードを申し込んで、自分の携帯電話でカードの番号をショットメールで送り登録を行った。そして、地下鉄1号線の徐家匯駅でそれを使ってみた。今回入手したのはKFCのクーポン(下記写真)だ。それを直ぐ近くのKFCの店に持って行ったら、問題なく割引をして貰えた(今回選んだ商品は13元のハンバーガー1個で2元の割引きであった。)。端末でKFCを選ぶとそのなかで割引のできるいくつかのメニューがあり、そのなかで自分の好きな商品をその割引額も確認したうえでタッチしてクーポンを手に入れる仕掛けであった。この方式であれば、その店のキャンペーン商品を推奨するにも便利であろう。今回申し込んだのはお試しカードの為カード自体は無料(郵送費6元のみ発生する)であるが、その他に有料のデザインカード(15元〜20元)もある。

                                                                                                                  今回、筆者は電話で「VELO」システムを運営している上海寛鑫信息科技有限公司に訪問した。中国内資の会社で、このシステム自体外国から導入したものではなく、アイデアからすべて自社開発とのこと。担当者の話しによると、現在「VELO」システムに加入している個人メンバーは約50万人、しかも平均毎日約5000人が新たに加入する。機械本体は現在400台以上があり、上海地下鉄の1号、2号、3号、4号、5号の各主要駅、ローソンコンピに及び一部の映画館やレストランに設置されている。

                                                                                                                  そして、業者が「VELO」でクーポン広告を出す場合の、料金は下記の通りである。

                                                                                                                  1 南京東路、黄陂南路、中山公園等の人気駅:3000元/月/所
                                                                                                                  2 その他の地下鉄一般的な駅:2000元/月/所
                                                                                                                  3 ローソンやその他映画館、レストランなどの場合:600元/月/所

                                                                                                                  従来、街頭でのビラやクーポンの発行という形式を通してお客さんを集めるのは珍しくない。但し、その方法だと簡単、コストも安いが、業者は一方的にビラやクーポンを配るだけでお客さんに選択余地がない。クーポンも、上海でも、「胡椒蓓蓓」(日本語名:ホットペーバー)や「酷棒」(日本語名:クーポン)をはじめとするクーポン専門の無料雑誌が普及している。情報量は確かに豊富だが、大量に発行するためコスト面、またターゲットの絞り込の面ではやはり劣っているかもしれない。「VELO」の形式だと、発行するクーポンは殆どの近くにある店舗なのでターゲットを絞りやすく、お客さんにとっても自分の志向にあったクーポンを取得できるので便利である。カード登録の際に自分の名前や携帯番号などを入力する必要があるので、業者にとってもデータ収集分析も可能となるはずである。もちろん、「VELO」形式もそれなりにデメリットは存在する(例えば:設備のコストやメンテナンス、個人情報の管理など)。しかし、少なくとも、「VELO」は、今までにない斬新的な広告媒体として、これからの先行きを注目すべきものであろう。

                                                                                                                   
                                                                                                                  CMSならドリーマASP