・武漢艾可亜人材諮詢有限公司
                                                                                                                  上海のダンスブーム
                                                                                                                  bi.gif 上海のダンスブーム


                                                                                                                  昨年、一昨年と、上海の衛星テレビ局、東方衛視が2年連続で「舞林大会」という番組を放映し人気を博した。アナウンサーや俳優、モデルなどの芸能人が社交ダンスに挑戦するというバラエティー番組だ。これがきっかけで、最近では若いホワイトカラーを中心に上海一般市民の間でも社交ダンスならびにその他モダンダンスに対する関心が高まり、上海に「ダンスブーム到来」といわれている。

                                                                                                                  ●「東洋のパリ」からの伝統
                                                                                                                  上海市民は解放前の旧上海の時代からダンスに親しんでいる。「東洋のパリ」と呼ばれていた1920〜30年代には50か所以上ものダンスホールがにぎわっていた。当時、豪華といわれた「百楽門」、「仙楽斯」、「大都会」、「米高梅」というダンスホールは「上海四大ダンスホール」と呼ばれ、「百楽門」は、現在も営業している。(入場料は、時間帯により異なるが1ドリンク付1人80元〜200元)

                                                                                                                  今回、新たな社交ダンスブームをリードしているのはOLたちだ。彼女たちは、仕事によるストレスや運動不足をダンスレッスンで解消し、同時にシェイプアップも兼ねている。レッスンでは同じ趣味をもっている様々な分野の人との絶好の社交の場でもある。ダンススクールで出会い、結婚した人も少なくないという。

                                                                                                                  ●16回の授業、500元
                                                                                                                  (1)邱艶舞踏
                                                                                                                  邱艳舞踏は上海の静安区、虹口区、浦東新区、長寧区等の地域では9ヶ所の教室を持つ上海最大級のダンススクールである。創業者で、中国スポーツダンスプロの国際大会でも受賞したこともある邱蔚さんと王艶さん以外、外国人教師もいる。クラスはラテンダンスをはじめ、チャチャ、サンバ、バレエ、ジャズ、ヒップホップもあり充実している。コースは、子供から大人向けまでそろっており、一回の授業時間は1〜1.5時間で、料金はコースにより異なるが、一般的なコースは16回の授業で500元程度である。     

                                                                                                                  (2)JAZZ DU FUNK
                                                                                                                  アメリカ、メキシコ、フランス、ロシアなどの外国人教師がレッスンを担当しており、ダンスを勉強しながら英会話もできるというなかなかインターナショナルな雰囲気だ。得意のジャズ、タップダンスの他に、20種類を超えるコースが揃っている。料金はやや高めであるが(1クラス100元、その他お得な回数券等もある)、周辺のホワイトカラーたちの中で大人気だという。

                                                                                                                              
                                                                                                                  20070530180615.JPG

                                                                                                                  JUZZ DU FUNKレッスン風景
                                                                                                                  出所http://www.smartshanghai.com/

                                                                                                                  ●関連グッズも好調
                                                                                                                  東方衛視の「舞林大会」が放映されて以来、ダンスファンの数は増える一方である。ダンススクールの経営者たちがこのビジネスチャンスを狙い、学校をオフィスビルの近くに移し、ホワイトカラーたちが仕事の後に通いやすいようにするほか、ダンスシューズ、ダンス衣装などのダンス関連グッズの販売も開始した。関連グッズの販売は好調だという。 現在、中国では、ダンススクールのような経営性教育機構はまだ外資の独資ではできないが、中国国内の学校との合作方式なら設立できる。数の少ない大手学校以外に一般的なローカルダンス学校として、これからのさらなる業務拡大の為に、資金、教師、教育内容、関連商品などの様々な面では外国の学校との業務提携を望んでいる。日本の関係者にとっても、この大きな市場に進出するチャンスが到来したといえる。

                                                                                                                  ビジネスチャンスは、時事通信社が発行している時事速報上海便に連載しております。
                                                                                                                  (毎月第四金曜日に掲載)

                                                                                                                   
                                                                                                                  CMSならドリーマASP