・武漢艾可亜人材諮詢有限公司
                                                                                                                  ホンダエクスプレス株式会社、日系独資第一号で道路運輸の免許取得(2005年6月18日)
                                                                                                                  ホンダエクスプレス株式会社、日系独資第一号で道路運輸の免許取得

                                                                                                                  ホンダ・エクスプレス株式会社が、日系100%独資としては第一号で道路運輸の免許を取得しました。本件の許認可関係では弊社がお手伝いさせていただいておりますが、武漢市での申請から許可まで2ヶ月弱と大変早いスピードで認可を取得することができました。 掲載記事は、こちら

                                                                                                                  ホンダ 中国物流 自前で効率化
                                                                                                                  トラック輸送免許取得

                                                                                                                  【上海=川瀬憲司】ホンダは子会社を通じ、中国で初めてトラック輸送の免許を取得した。従来は現地の生産会社が別々に外部の運送会社に自動車や部品の輸送を委託していたが、物流の一本化が可能になる。子会社が日本での物流ノウハウを持ち込み、在庫や輸出も含めた業務を統括、コスト削減と効率化を進める。

                                                                                                                  20070820102232_1.JPG 20070820102232.JPG

                                                                                                                  中国で物流を担うのは、ホンダの子会社、ホンダ・エクスプレス(三重県鈴鹿市)が全額出資する本田物流(武漢)倉儲(湖北省武漢市)。中国交通省から今月七日付で危険物などを除いた貨物の道路運輸の認可を得た。月内にも営業許可や運行免許を取得する。自社保有できるトラックは最大二十台だが、外部のトラックを借りて台数を増やし中国内の配送を手掛ける。中国交通省によると、日系企業の一〇〇%子会社が中央政府からトラック輸送免許を得るのは初めてという。 ホンダは広州市で広州汽車、武漢市で東風汽車と完成車を合弁生産しているほか、オートバイや各種エンジン分野を合わせて、中国に計九ヵ所の生産会社を持つ。完成品と部品の配送はそれぞれ会社ごとに現地の運送会社を利用していた。

                                                                                                                  20070817170646_2.JPG

                                                                                                                  今後は外部委託していた物流のほか、ホンダの生産会社が受け持っていた在庫管理などを本田物流に移管していく。輸出用完成車の出荷・管理も任せる。本田物流は事業拡大をにらみ、七月をメドに百万ドル増資し、資本金を百二十万ドルとする。 中国政府は世界貿易機関(WTO)加盟時の公約に基づき、二〇〇四年十二月から外資の全額出資会社に対する運送業開放を約束していた。

                                                                                                                  生産と輸送円滑に
                                                                                                                  日系企業に一括委託も

                                                                                                                  ホンダが中国物流を子会社に集約するのは、運行管理や品質管理の面で自社で手掛ける利点が大きいと判断したためだ。これまで日系企業は地元の物流企業に輸送を委託するケースが多かったが、運行スケジュールや輸送・保管時の管理が日系企業の求める水準に達していないなどの問題があった。

                                                                                                                  ホンダは中国に幅広い拠点を築いており、自社で手掛ければスケールメリット(規模効果)によるコスト削減も見込める。自社トラック網による効率的な運行スケジュールで、生産計画に合せた部品の輸送を円滑にする効果も期待できる。

                                                                                                                  一方で、日系の物流企業に物流を一手に任せて効率化を進めようとするメーカーも増えている。国内最大手の日本通運は三菱商事と物流事業を統合してトラックを中心にした物流網の整備を急ぐ。国際航空貨物混載(フォワーダー)大手の近鉄エクスプレスも自社トラックを増やして日系や外資企業からの物流受託を見込む。

                                                                                                                  メーカーにとっては部品、製品の保管や輸送を専門会社に外部委託することでコスト削減が可能になる。日系企業は国内の物流でもノウハウを持っており、品質管理でも評価が高いため、中国でも受託を拡大できるとみている。


                                                                                                                  (日本経済新聞 2005年6月18日)

                                                                                                                   
                                                                                                                  CMSならドリーマASP