2007年8月8日、北京オリンピック開幕まで後一年となった日である。中国全土が喜びと誇りで満ちあふれ、全国各地で祝賀イベントが開かれた。最大イベントは、北京天安門広場にて政府主導で開催されたイベント「北京から世界への招待」であった。中国国家博物館西側の北京オリンピックまでの時間をカウントダウンする時計が365日を指した瞬間、会場にいた数万人が力強く全世界に向けて「中国は既に準備万端！来年北京で会いましょう！」と宣言した。

祝賀イベントセレモニーでは国際オリンピック主席のジャック・ロゲが全世界200の代表団に正式招待状を出す一幕があった。国際オリンピック委員会が開催国から招待状を発送するのは初めての試みである。以前は国際オリンピック委員会の本部があるスイス・ローザンヌから発送されていた。

中国、香港、マカオ各地で祝賀イベントと慈善セールが開かれた。北京オリンピック組織委員会は特別にオリンピックまでのカウントダウンテーマ曲「We are ready」を作成した。メインスタジアムの「鳥巣（バードネスト）」、国家水泳センターの「水立方（ウォーターキューブ）」の建設も佳境に入った。国中がオリンピックの到来・接近を感じ、オリンピックの雰囲気も次第に濃厚になってきた。