・武漢艾可亜人材諮詢有限公司
                                                                                                                  急拡大、中国ダイビング市場!
                                                                                                                  bi.gif 急拡大、中国ダイビング市場!


                                                                                                                  今年10月、中国国慶節の大型連休を利用して久しぶりに海南島の三亜市に行った。そこで一番驚いたのはダイビングセンターの人気ぶりであった。たくさんの旅行者が列をつくって体験ダイビングの順番待ちをしており、ピーク時は1時間待ちとのことであった。 ここ数年の中国経済の驚異的な発展に伴い、人々はあらゆる面でより豊かな生活を目指し始めている。最近、特に北京、上海をはじめとする大都市の一部の中高収入層の人々は従来の伝統的なスポーツでは飽き足らず、更に刺激的でクールなスポーツを求めている。中でもダイビングの人気は急上昇している。

                                                                                                                  一.中国のダイビングの現状
                                                                                                                  1995年3月18日、中国初のダイビングクラブ−『中国国際ダイビングクラブ』が広東省湛江市でオープンした。その後、ダイビングクラブの数は次第に増加し、1999年末時点には24社になった。2000年から、中国のダイビングクラブの数は急増し、2006末の時点で中国のダイビングクラブの数は既に100社を超えていた。さらに、CUA(中国潜水運動協会)は2010年までにダイビングクラブの数を200社まで増やすことを目標としている。中国人が行く主なダイビングスポットも、中国国内(海南島)から、東南アジア(タイ、インドネシアなど)、オーストラリアへと拡大しつつある。

                                                                                                                  20071109192735.jpg 20071109192735_1.jpg
                                                                                                                  海南島の美しい海 ダイビング展覧会に参加する人々
                                                                                                                  (右の写真の出処:http://www.chinadiveexhibition.com/newsletter/07_07_10.html)

                                                                                                                  二.中国のダイビング市場の問題点
                                                                                                                  1.ハイレベルなインストラクターの不足
                                                                                                                  中国で正式な国際ライセンスを所有し且つCUAの認定を得ているインストラクターは現在約300人程度である。そのうち、現在実際にインストラクターとして活躍しているのは約100人程度である。CUAは2008年までにダイビングインストラクターを500人以上育てる計画であるが、CUAの統計によると、毎年約120万人の中国人が世界各地でダイビングをしているという。そのうち正式にダイビング教育を受けたいと意思表明をしているのは約10%である。ダイビング人口に対して、インストラクターの数は明らかに不足している。

                                                                                                                  2.中国国内ダイビングスポットの開発
                                                                                                                  中国の海域面積は広大で、それぞれに渤海(約7万7000平方キロ)、黄海(38万平方キロ)、東海(77万平方キロ)、南海(350万平方キロ)とある。中国の海岸線の全長は約3万2000キロで、世界で8番目に長い。このような豊富な海洋資源があるわりに、中国のダイビングスポットは少ない。海南島はダイビングスポットとして有名だが、その他のスポットはまだまだ名が知られていない。その結果、ダイビングに興味を持っている人たちがダイビングを体験するチャンスはなかなかない。

                                                                                                                  3.ハイレベルなダイビング商品の不足
                                                                                                                  ダイビングはある程度危険を伴うスポーツの為、その関連器具には高い安全性が求められている。その為、ダイビングを趣味とする人たちの間では、中国国内製の器具より、海外からの輸入品のほうが人気がある。しかし現在、中国ではダイビング製品の輸入商品が少ない。ダイビング用品専門店に至っては言うまでもない。

                                                                                                                  また、中国国内の旅行会社に尋ねてみたが、現在ダイビングをテーマとする専門ツアーは全くないそうだ。よって中国人がダイビングにいく時は、自分でダイビングスポットを決めチケットやホテルを手配して友達同士で一緒に行くのが一般的である。しかし、中国国内はともかく、海外に行く場合、言語、情報、安全等様々な点で不安な要素が多い。やはり旅行会社を通していくのが安心だという声も多い。

                                                                                                                  三.ビジネスチャンス
                                                                                                                  中国経済の急速な発展に伴い人々の生活は裕福になってきている。上海では個人年収が10,000USドル以上の人は最早珍しくない。そのような人たちは高学歴(大学以上)または海外での生活経験のある人が多く、新しい物を常に積極的に取り入れようとしている。よって、ダイビングのような新鮮でかつ刺激的なスポーツを彼等は容易に受入れるはずである。 上記のように、現在の中国において、ダイビング業界は様々な問題点を抱えており、ダイビングスクールからダイビング器具、そしてダイビングスポットの開発まで、あらゆる面においてビジネスチャンスが潜んでいる。現在の中国ダイビング市場はまだまだ未熟な市場だからこそ、外国の関連企業にとっても参入しやすい時期といえるのではないだろうか。

                                                                                                                  ビジネスチャンスは、時事通信社が発行している時事速報上海便に連載しております。
                                                                                                                  (毎月第四金曜日に掲載)

                                                                                                                   
                                                                                                                  CMSならドリーマASP